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シェールガス産業の行く末

アメリカでのシェールガスの産出拡大は、世界の政治、経済に大きな影響を与えています。

まず、これまで原油の純輸入国であったアメリカが、シェールガスの自国内での産出により、輸出国になろうとしています。このことは、アメリカの経常赤字の減少につながり、「強いドル」を生む原動力にもなっています。

また、これまでよりも中東産油国への依存度が下がることにより、アメリカにとって中東の重要性は下がり、紛争に介入する根拠もなくなってきています(イラク戦争は、イラクが重要な産油国であるからこそアメリカが積極的に介入したことは、言うまでもありません)。

アメリカが中東に関心を持たなくなっていることも、中東情勢の不安定化要因になっているため、今後もシリアやイスラム国を巡る情勢はしばらく混沌とすることになると思われます。

シェール革命が原油価格に大きな影響を与えたことも、最近の原油安で改めて注目されることになりました。

これまでは中東産油国で構成されるOPECが生産量を調整することで価格を支配し、オイルショックなどで世界を振り回してきましたが、OPECに参加していないアメリカのシェアが高まったことにより、OPECだけが生産量を減らしても価格を釣り上げることができなくなり、自らの収入を減らすだけとなります。そのため、OPEC加盟国は減産に踏み切ることができなくなり、今回の価格急落につながりました。

しかし、ここにきて、アメリカのシェールガス産業にも転換期が訪れているようです。

まず、原油価格が60ドルを下回るほどに下落したことにより、シェールガスの採算が取れなくなってきています。この価格が続くと、シェールガス企業の倒産や事業縮小の動きが出てくることが予想され、アメリカの産油量は、今後減少していく可能性があります。

加えて、先日の報道で、ニューヨーク州が、環境への悪影響を理由に、事実上シェールガスの採掘を禁止する措置を取ることになったようであり、この動きが他の州にも広がれば、アメリカでのシェールガス産出は、より縮小していくと思われます。

アメリカでシェールガスの生産量が減少することになれば、再びOPECの力が増し、アメリカは原油輸入に頼ることになるという、これまでの逆回転の動きになる可能性があります。

シェールガスを巡る動きは、2015年のアメリカ経済を大きく左右することになりそうです。





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KANEMOCHI TOSAN

Author:KANEMOCHI TOSAN
金持ち父さんを目指して日々勉強&実践に励む過程を記録したブログです。2014年9月9日にスタートしました!
目標は、働かずして旅行三昧できる億万長者になること。
株式投資・為替・不動産・保険・法律・税金・読書・旅行など、興味ある様々な分野について考えていること、実践したことを書き綴ります。

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