記念金貨の価値
先日、ヤフオク!で記念金貨を落札してしまいました。

【2002FIFAワールドカップ記念10,000円金貨幣】
2002年にサッカー・ワールドカップが日韓共催されたことを記念して発行された1万円金貨です。
この金貨は純金製で、重さは15.6グラム(約1/2オンス)、額面は1万円で、合計10万枚製造されています。
32件もの入札がある中、私が入れた72,400円が最高価格となり、めでたく落札することができました。
この72,400円という価格が高いのか低いのかの評価は難しいところですが、参考までに、同じ純金で15.6グラムのウィーン金貨1/2オンスの価格で見ると、落札した日の小売価格は、田中貴金属で約85,000円でした。
ウィーン金貨は、記念金貨ではなく流通性のある金貨ですので、田中貴金属では傷がなければ地金としてではなくプレミアのついた価格で買い取ってくれます。その日の買取価格はプレミア付で約78,000円、地金再生買取価格が約73,000円でした。
私が落札した価格は、同じ重さのウィーン金貨の地金再生買取価格(金を溶解して再生させるために買い取る価格)よりも安かったため、金としての買取価値を下回る安い値段で購入できたといえます。
しかし、ここには落とし穴があります。
買い取った記念金貨を田中貴金属などの貴金属店に持って行ったとしても、地金再生買取価格で買い取ってくれるものと、くれないものがあるのです。
これが例えば外国で発行された記念金貨(南アフリカ・ワールドカップ記念金貨など)であれば、貴金属店がそれを買い取って、金として溶解して別の商品に再生することができますので、地金再生買取価格で買い取ってくれます。
しかし、日本で発行された日本の法定通貨の場合、貴金属店は買い取ってくれません。
それはなぜかというと、日本の法定通貨は、「貨幣損傷等取締法」により、勝手に溶解することができないからです。
貨幣損傷等取締法
1 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
2 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
3 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
この法律により、法定通貨は、いくら金としての本来の価値が高くても、溶解することができないため、金として流通させることはできないのです。
だとすれば、私が購入した額面1万円の2002 FIFAワールドカップ記念金貨は、1万円以上の交換価値がないということになります。
もっとも、記念金貨の場合、世の中に存在している数が限られますので、古物商で高く買い取ってもらえることがあります。私がネットで調べたところ、2002 FIFAワールドカップ記念金貨は、6万円台~7万円くらいで買い取ってもらえるようです。
この買取価格は、発行枚数が少ないほど高いと思われます。これまでに発行された金貨としては、2002 FIFAワールドカップ記念金貨の10万枚というのは少ない方で、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨などは、1,000万枚ほど発行されており、希少性はほとんどありません。一方、2005年日本国際博覧会記念1万円金貨は、5万枚しか発行されておらず、今でもそれなりに希少性があると思います。
記念貨幣一覧(造幣局)
日本で発行された記念金貨を購入する際には、金としての価値だけにとらわれずに考えた方がよいと思います。



【2002FIFAワールドカップ記念10,000円金貨幣】
2002年にサッカー・ワールドカップが日韓共催されたことを記念して発行された1万円金貨です。
この金貨は純金製で、重さは15.6グラム(約1/2オンス)、額面は1万円で、合計10万枚製造されています。
32件もの入札がある中、私が入れた72,400円が最高価格となり、めでたく落札することができました。
この72,400円という価格が高いのか低いのかの評価は難しいところですが、参考までに、同じ純金で15.6グラムのウィーン金貨1/2オンスの価格で見ると、落札した日の小売価格は、田中貴金属で約85,000円でした。
ウィーン金貨は、記念金貨ではなく流通性のある金貨ですので、田中貴金属では傷がなければ地金としてではなくプレミアのついた価格で買い取ってくれます。その日の買取価格はプレミア付で約78,000円、地金再生買取価格が約73,000円でした。
私が落札した価格は、同じ重さのウィーン金貨の地金再生買取価格(金を溶解して再生させるために買い取る価格)よりも安かったため、金としての買取価値を下回る安い値段で購入できたといえます。
しかし、ここには落とし穴があります。
買い取った記念金貨を田中貴金属などの貴金属店に持って行ったとしても、地金再生買取価格で買い取ってくれるものと、くれないものがあるのです。
これが例えば外国で発行された記念金貨(南アフリカ・ワールドカップ記念金貨など)であれば、貴金属店がそれを買い取って、金として溶解して別の商品に再生することができますので、地金再生買取価格で買い取ってくれます。
しかし、日本で発行された日本の法定通貨の場合、貴金属店は買い取ってくれません。
それはなぜかというと、日本の法定通貨は、「貨幣損傷等取締法」により、勝手に溶解することができないからです。
貨幣損傷等取締法
1 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
2 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
3 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
この法律により、法定通貨は、いくら金としての本来の価値が高くても、溶解することができないため、金として流通させることはできないのです。
だとすれば、私が購入した額面1万円の2002 FIFAワールドカップ記念金貨は、1万円以上の交換価値がないということになります。
もっとも、記念金貨の場合、世の中に存在している数が限られますので、古物商で高く買い取ってもらえることがあります。私がネットで調べたところ、2002 FIFAワールドカップ記念金貨は、6万円台~7万円くらいで買い取ってもらえるようです。
この買取価格は、発行枚数が少ないほど高いと思われます。これまでに発行された金貨としては、2002 FIFAワールドカップ記念金貨の10万枚というのは少ない方で、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨などは、1,000万枚ほど発行されており、希少性はほとんどありません。一方、2005年日本国際博覧会記念1万円金貨は、5万枚しか発行されておらず、今でもそれなりに希少性があると思います。
記念貨幣一覧(造幣局)
日本で発行された記念金貨を購入する際には、金としての価値だけにとらわれずに考えた方がよいと思います。
