記念金貨の価値

先日、ヤフオク!記念金貨を落札してしまいました。

2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨
【2002FIFAワールドカップ記念10,000円金貨幣】

2002年にサッカー・ワールドカップが日韓共催されたことを記念して発行された1万円金貨です。

この金貨は純金製で、重さは15.6グラム(約1/2オンス)、額面は1万円で、合計10万枚製造されています。

32件もの入札がある中、私が入れた72,400円が最高価格となり、めでたく落札することができました。

この72,400円という価格が高いのか低いのかの評価は難しいところですが、参考までに、同じ純金で15.6グラムのウィーン金貨1/2オンスの価格で見ると、落札した日の小売価格は、田中貴金属で約85,000円でした。

ウィーン金貨は、記念金貨ではなく流通性のある金貨ですので、田中貴金属では傷がなければ地金としてではなくプレミアのついた価格で買い取ってくれます。その日の買取価格はプレミア付約78,000円地金再生買取価格約73,000円でした。

私が落札した価格は、同じ重さのウィーン金貨の地金再生買取価格(金を溶解して再生させるために買い取る価格)よりも安かったため、金としての買取価値を下回る安い値段で購入できたといえます。

しかし、ここには落とし穴があります。

買い取った記念金貨を田中貴金属などの貴金属店に持って行ったとしても、地金再生買取価格で買い取ってくれるものと、くれないものがあるのです。

これが例えば外国で発行された記念金貨(南アフリカ・ワールドカップ記念金貨など)であれば、貴金属店がそれを買い取って、金として溶解して別の商品に再生することができますので、地金再生買取価格で買い取ってくれます。

しかし、日本で発行された日本の法定通貨の場合、貴金属店は買い取ってくれません。

それはなぜかというと、日本の法定通貨は、「貨幣損傷等取締法」により、勝手に溶解することができないからです。

貨幣損傷等取締法
 1  貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
 2  貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
 3  第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。


この法律により、法定通貨は、いくら金としての本来の価値が高くても、溶解することができないため、金として流通させることはできないのです。

だとすれば、私が購入した額面1万円2002 FIFAワールドカップ記念金貨は、1万円以上の交換価値がないということになります。

もっとも、記念金貨の場合、世の中に存在している数が限られますので、古物商で高く買い取ってもらえることがあります。私がネットで調べたところ、2002 FIFAワールドカップ記念金貨は、6万円台~7万円くらいで買い取ってもらえるようです。

この買取価格は、発行枚数が少ないほど高いと思われます。これまでに発行された金貨としては、2002 FIFAワールドカップ記念金貨の10万枚というのは少ない方で、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨などは、1,000万枚ほど発行されており、希少性はほとんどありません。一方、2005年日本国際博覧会記念1万円金貨は、5万枚しか発行されておらず、今でもそれなりに希少性があると思います。

記念貨幣一覧(造幣局)

日本で発行された記念金貨を購入する際には、金としての価値だけにとらわれずに考えた方がよいと思います。





久しぶりの大幅下落

今日の日経平均は、久しぶりの大幅下落となりました。終値は前日終値比275円安19,471円となりました。

今日は3月期決算企業の権利付売買最終日でしたが、配当取りのための買いよりも、売りの力の方が強かったようです。これまでの上昇の勢いから、利益確定のタイミングと捉えた投資家が多かったのでしょうか。

ここ最近は、日経平均は下落してもすぐに反発するということを繰り返してきましたので、ここは押し目買いとばかりに買いに動きたいところですが、そこは注意が必要です。

ここまで急ピッチで上昇してきましたので、調整するときにはそれなりに大きな反動が予想されます。今日の下げが調整の始まりである可能性があることを考えると、買いに動くのはもう少し様子を見た方がよさそうです。

明日は権利落ちで100円以上の下落要素がありますが、それを埋める反発をするか、それとも引き続き利益確定の場となるのか、今後の日経平均の傾向を占う意味で、明日の相場には注目です。





世界的な低金利と債務膨張

今、歴史的な低金利債務の膨張が、世界中で起こっています。

世界各国の中央銀行が金融緩和競争を行っているために起こっていることなのですが、金融緩和によって金利が低下しているために、世界中で借金がどんどん増加しているのです。

米独の長期金利/世界の債務

【米独の長期金利/世界の債務】(日経ウェブサイトより引用)

年金の原資を預かって運用する年金ファンドを始め、世界中の機関投資家は、この低金利によって、国債に投資しても高い運用利回りを確保するのが困難になってきています。

そうすると、機関投資家は、より信用力の低い国の国債や信用力の低い企業の債券にも資金を振り向け、投資収益を確保しようとします。そのため、低格付けの債券の利率も下がることになり、低金利は世界中に拡散していくことになります。

本来、返済が滞るリスクの高い債権には、それに見合う高い金利が付かなければ投資家は資金を投資できません。しかし、この低金利の中で、低金利、すなわり高リスクの債権の金利までもが低下してきていますので、投資家にとっては、ハイリスクローリターンの状況となってきています。

一方、借り手としては、本来であれば高い金利を払わなければ借りられなかったお金を低金利で借りることができますので、どんどん借金をすることができるようになり、その結果リスクの高い債権がどんどん世の中に生み出されてくることになります。

この典型は日本政府です。日本政府は、天文学的な巨額の借金を抱えているにもかかわらず、歴史的な低金利を享受しており(これも金融緩和により人為的に作り出されたものです)、どんどん借金を重ねています。

しかし、低金利であることで、政府が借金のコストを過小評価し、日本政府の信用が高いと勘違いして借金を増やしていけば、いずれは破綻することが確実です。

今後、空前の低金利により、世界の借金が増加するにつれて、債務危機が起きたときのインパクトは、計り知れないほど大きなものになるかもしれません。





年度内に日経平均2万円到達なるか

日経平均が力強く上昇を続けています。怖いくらいです。

日経平均は、先週金曜日に83円高、昨日月曜日は194円高と、大きく上昇し、さすがに今日は反落しましたが、反落といっても40円安に留まりました。

ここのところ、日経平均は、大きく上昇した後、反落してもすぐに反発するという展開が続いており、押し目らしい押し目もなく一本調子に上昇を続けています。

このままいけば、本当に年度末に2万円到達となる可能性も出てきました。

しかし、この上昇がこのまま続くのか、という点については、懐疑的に見ています。

一気に上昇すれば、必ずどこかで調整が来るというのが相場の経験則です。3月末の配当取りの権利確定が過ぎたタイミングあたりが、一つの調整のきっかけになるかもしれません。

私は、日経225先物を、19,000円手前で全て処分した後保有していませんが、調整が来るようであれば、売りから入ってもよいかと思っています。

アメリカの株価についても、既に史上最高値圏にあることから、ある程度大きな調整があってもおかしくはありません。

実際私は、「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信(ETF)」(1546)の空売りを200株ほど始めました。

空売りは滅多にしないのですが、今までにも何度かダウ30種連動ETFの空売りをしています。ダウ平均が高値圏にあることから、空売りの比率も高く、時々逆日歩(貸株不足のために生じる費用)がついてコストがかかるのが難点です。

ここまでかなりの勢いで上昇してきた日経平均ですので、ひとたび調整が起きたときのインパクトは、それなりに大きくなると予想されます。

3月末から4月にかけての相場の動きには、注意したいと思います。





「ユダヤ人大富豪の教え」



「ユダヤ人大富豪の教え」(本田健・2006年大和書房)


この本は、著者が出会ったユダヤ人大富豪から聞いた、金持ちの自由人になるための考え方などが書かれたものですが、大変面白かったです。

金持ち父さんを目指す人は、一度は読んだことがあるかもしれませんが、私は初めてでした。経済的自由人を目指している人は、読んでおいた方がよい本だと思います。

著者が出会ったユダヤ人大富豪は、世の中には「不自由人」=日常的に仕事をしなければ生活していけない人、と「自由人」=毎日何もしなくても豊かな生活を送ることができる人、がいると言っています。

「不自由人」の職業としては、会社員、公務員、大企業の社長・役員、自営業者、中小企業の経営者、自由業(医者・弁護士・会計士など)、普通のスポーツ選手・アーティスト、無職の人が挙げられています。

「自由人」の職業としては、流行っているレストランやお店のオーナー、印税の入る作家・画家・アーティスト、特許・ライセンスなどを持つ人、マルチレベルマーケティングで成功した人、マンションや土地から家賃収入を得る地主、有名なスポーツ選手・アーティスト、株・債権・貯金の配当を得る人が挙げられています。

これはつまり、自分の時間を切り売りして生活している人(=不自由人)と、自分の時間を使わずにお金が入って来る仕組みを持っている人(=自由人)との違いだと理解しました。

自分に置き換えて考えてみると、自分は、現状は不自由人の職業に就いて、毎日生活のために自分の時間を切り売りしていると感じます。しかし、自分が目指すものは、やはり「自由人」。上記の職業の中で自分にもなれそうなものを考えると、「マンションや土地から家賃収入を得る地主」「株・債権・貯金の配当を得る人」が考えられます。自分の資産が自ら増えていく仕組みを作ることが、経済的自由人への道なのだと思います。

他には、この本で印象に残った言葉に、

「つき合う人の多くを味方にできれば、君の成功は何倍も早くなるだろう。」

というものがあります。つき合う人が自分の応援団になってくれれば、あっという間に成功者の世界に持ち上げてくれるということです。ユダヤ人富豪は、そうなるためには、人とつき合うときには、接する全ての人に豊かさと幸せがもたらされることを願うこと、と説いています。

これにはなるほどと思わされました。本当に成功する人というのは、人格的に優れており、誰からも応援される人だと思います。そのような人の周りには、すばらしい人が集まっているというのは、自分の周囲を見てもわかります。

金持ち父さんになるためには、自分のお金にだけ執着するのではなく、周りの人を幸せにできることが重要です。「情けは人の為ならず」という言葉もありますが、人を幸せにするような行為を積み重ねていれば、いずれ回りまわって、全ては自分に返ってくるということです。

金持ち父さんになるための基本的な考え方を、改めて学ぶことができました。また読み返したい1冊です。





インフレと金投資

最近、金投資に改めて関心を持っています。

以前、「金投資は有効か」という記事でも書きましたが、金投資は、投資の主力にはならないにしても、分散投資の一手段としては有効だと考えています。

金は持っていても利息が付きませんが、現金や預金として持っている場合と違って、インフレによる目減りがしにくいという性質があります。

今、世界は金融緩和バブルに沸いており、日欧を中心に通貨の量を増やす「量的緩和」を実行しています。このような状況は、通貨量の増加=通貨の相対的価値の低下、すなわちインフレを招きます。

日本ではバブル崩壊後、長くデフレが続いてきており、現在も、主に原油安が原因で、なかなかインフレ率が高まらないという問題を抱えています。

しかし、このまま金融緩和が続けば、かならずインフレは起こります。今はインフレ率が上がらないことが政府の悩みですが、そのうち、インフレ率の高さを問題にする日が来ることになるかもしれません。

そうなったとき、やはりインフレに強いのは、「実物資産」です。実物資産の典型は不動産ですが、もインフレに強い実物資産です。不動産と異なり、持っているだけで固定資産税などの税金を課せられることはないので、保有するコストはかかりません。

その金の価格ですが、実際には、世の中のインフレ率に必ずしも連動しているわけではなく、様々な世界情勢の影響を受けて変動しています。

金価格の推移
  【金価格の推移】(第一商品㈱ウェブサイトより引用】

これを見ると、金価格は、2000年以降急激に上昇していることがわかります。特に2008年以降は、リーマンショックにより世界が金融危機に見舞われたため、価格が暴落した各種金融商品から、絶対的な価値があり安全資産である金に資金を逃避させようという動きがあったことが影響していると思います。

なお、金は米ドル建てで取引されていますので、日本で金を購入する場合、米ドル建ての取引相場と、米ドル円の為替相場の両方の影響を受けます。今は円安が進んでいるため、2012年以降米ドル建ての金の取引価格が下がっているにもかかわらず、日本円建ての金価格は、それほど下がっていません。

今後も円安傾向が続くと考えると、金価格はこれからも高い水準が維持される可能性があります。

私は純金積立で毎月5万円ずつ金地金を買い続けていますが、最近興味を持っているのが、「金貨」です。

金貨には、記念金貨と通常の金貨がありますが、投資対象としては、通常の金貨で、オーストリア造幣局が発行している「ウィーン金貨」や、カナダ王室造幣局が発行している「メイプルリーフ金貨」が有名です。

1オンス金貨表面

1オンス金貨裏面

 【ウィーン金貨・1オンス】

記念金貨は、「天皇陛下御在位六十年記念金貨」「2002 FIFAワールドカップ記念金貨」など、重要なイベントがあったとき等に発行されるもので、一般的には、グラム単位の価格は金地金の価格よりかなり高いことが多いです。また、流通性がないため、金を扱うショップに行っても、地金価格でしか買い取ってもらえません(ただし、古物商などに行けば、希少価値などで高く買い取ってもらえることもあります)。

これに対してウィーン金貨メイプルリーフ金貨は、こちらもグラム単位の価格が金地金価格より若干プレミアが付いて高いのですが、傷が付いていなければ、貴金属店などでは、金貨として地金価格より高く買ってもらえます。そのため、資産としての価値が高いのです。また、地金だと500グラム、1,000グラムといった単位でバー(延べ棒)にしたものを持つことになりますが、金貨の方が単価が安いので、気軽に買えて家に保管しておくことができます。

金の取引価格は毎日変動しますが、田中貴金属などの取扱店では、毎日の価格が発表されています。

もちろん買値と売値との間には、取扱店の手数料として単価のギャップがあるため、短期売買には向いておらず、あくまで長期保有の資産として購入するのに適しています。

ちなみに本日3月20日の田中貴金属での取引価格は、ウィーン金貨/メイプルリーフ金貨1オンス31.1035グラム)金貨の場合、小売り価格が166,829円、買取価格が152,691円となっております。この買取価格は、傷のない金貨としてのプレミアが付いた価格で、金地金の価格145,430円よりも高く設定されています。

投資の一部として金貨を購入し、家で眺めるのも悪くはないと思います。





ソフトバンク株の低迷

日経平均が1万9000円を大きく上回り、15年ぶりの高値に沸いている中、ソフトバンク(9984)の株価が低迷を続けています。

ソフトバンク株チャート1(日足)

【ソフトバンク株チャート(日足)1】(GMOクリック証券ウェブサイトより抜粋)

ソフトバンク株の低迷には、出資先のスプリントの業績低迷アリババの株価下落など、いろんな理由があると思いますが、私は、信用取引での買い残高の処分売りという需給悪化も原因の一つではないかと見ています。

信用取引で株を買う場合、6か月後決済期日が来るため、それまでに決済売りをしなければなりませんが、買った後株価が上がらない場合、売るタイミングがなく期日ぎりぎりまで保有するということが起こり得ます(私にもその経験があります)。

ソフトバンクの株価は、昨年秋にアリババが上場する前に、一時的に勢いよく上昇していたことがあり、その時期に信用取引で買った投資家が、今の時期に処分売りを余儀なくされていることが考えられます。

参考までに、昨年の株価ピーク前後のソフトバンクの株価(終値)を見てみます。

2014年
 9月10日 7,950円
 9月11日 8,180円
 9月12日 8,365円
 9月16日 8,657円
 9月17日 8,562円
 9月18日 8,690円
 9月19日 8,740円
 9月22日 8,207円
 9月24日 7,917円
 9月25日 7,961円
 9月26日 7,900円
 9月29日 7,807円
 9月30日 7,689円
 10月1日 7,685円
 10月2日 7,494円
 10月3日 7,439円
 10月6日 7,428円
 10月7日 7,467円
 10月8日 7,311円
 10月9日 7,233円
 10月10日 7,100円
 10月14日 6,877円

このように、ソフトバンク株は、昨年9月初め頃から急上昇を始め、アリババ上場の初日である9月19日8,740円のピークをつけた後、10月14日7,000円を割るまで、一気に下落しています。そしてその後の6か月間は、11月上旬に一時8,000円台をつけた以外は、8,000円を超えることはなく、現在に至っています。

そうすると、前回のピーク前後で信用買いをした投資家で、その後利益確定売りをすることができないまま現在も建玉を保有している人が少なからずおり、そうした投資家が、6か月の期日を迎えてやむなく損切りをしているという可能性があります。

実際、私も9月22日8,200円で信用買いしたソフトバンク株を、今まで売る機会なく保有し続け、3月20日の期日を前に、一部は現引きし、残りは今日損切りをしてしまいました。さらに、ピーク後の下落局面での9月29日10月2日にも追加で信用買いしているので、まさに私の仮説通りに自分が行動していることになります。

前回株価のピークをつけた9月19日の6か月後は、明日3月19日です。この前後に信用買いした投資家の見切り売りが一巡するまでは、需給が悪いために、ソフトバンク株の浮上は難しいのではないでしょうか。

逆に、昨年10月8日頃以降に信用買いした投資家は、7千円台初めくらいで買っているはずなので、その後の6か月の間に利益確定する機会はあったと思われ、今年4月以降は見切り売りが少なくなると考えられます。

ソフトバンクの株価を動かしているのは信用買いの処分売りだけではないと思いますが、一要因として、このような事情もあるのではないかと考えています。

ソフトバンク株のチャートを見ていると、もう一つ、面白い現象が見て取れます。

ソフトバンク株チャート2(日足)

【ソフトバンク株チャート(日足)2】

上記のチャートに書いた線のように、株価の下値が6,800円6,900円くらいで一定している一方、上値が次第に切り下がってきています。これは、線で囲った形が三角形に見えることから、典型的な「三角持ち合い」と呼ばれるチャートの形になっており、2本の線が交わった後は、株価が上か下に大きく離れると言われています。

今回の三角持ち合いでは、3月末~4月上旬頃に2本の線が交わり、その後株価が上下どちらかに大きく動く可能性があります。

一般的には、下値が水平となっている三角持ち合いの場合は、「先行き弱気の三角持ち合い」と呼ばれ、持ち合い終了後に大きく下に離れる可能性が高いと言われます。しかし、三角持ち合いの終了と、上記で述べた信用買いの処分売りが一巡するタイミングが一致することから、今回の三角持ち合い後は、需給関係が好転して株価が一気に上離れするのではないかという仮説が立てられます。

果たしてその仮説通りの展開になるかどうかは神のみぞ知るところですが、4月以降のソフトバンク株の動きには、注目したいと思います。




トヨタ自動車が上場来高値を更新

トヨタ自動車(7203)の株価が今日、上場して以来の最高値を更新しました。

これまでの最高値は、2007年2月27日につけた8,350円でしたが(終値ベースの最高値は8,340円)、今日の高値は8,369円と、8年ぶりの高値更新となりました。

トヨタ自動車株チャート(月足)

【トヨタ自動車株チャート(月足)】(GMOクリック証券ホームページより抜粋)

2007年2月頃といえば、日本全体の景気も良くなっており、日経平均も一時18,300円と、2000年のITバブル以来の高値を付けていた時代でした。この日経平均18,300円という高値は、今年の2月に更新されるまで、今世紀で一番の高値でした。

2007年は、トヨタ自動車も、リーマンショックで赤字に転落する前の業績好調だった時代です。トヨタ自動車の、当時2007年3月期の業績と、今季2015年3月期業績予測を、以下のように比較してみました(カッコ内は対前期比。2015年3月期は今年2月4日発表の会社予想)。

売上高
 2007年3月期 23兆9480億円+13.8%
 2015年3月期 27兆円+5.1%

営業利益
 2007年3月期 2兆2387億円+19.2%
 2015年3月期 2兆7000億円+17.8%

当期純利益
 2007年3月期 1兆6440億円+19.8%
 2015年3月期 2兆1300億円+16.8%

こうして比較してみると、2007年3月期より今季の会社予想の方が、業績としては良く、株価が最高値を更新したこともうなずけます。

しかし、株価というのは、将来の業績を見通して動くものです。当期の業績が同程度であっても、将来への展望に対する投資家の判断次第で、株価は大きく異なってくることになります。

ちなみに、トヨタ自動車の業績は、リーマンショックが起こる直前の2008年3月期は、2007年3月期より若干良かったのですが、株価は、2007年2月をピークに、見るも無残な下落を見せています。これは、業績自体は2007年3月期より良くても、2008年頃には、将来の見通しが急激に悪化していたことを示しています。

なお、米ドル/円相場を見ると、トヨタ自動車の株価が前回のピークを付けた2007年2月頃は、ちょうど今の為替レートと同程度となっています。米ドル円相場のチャートとトヨタ自動車の株価のチャートとの間にも、強い相関関係を見て取ることができます。

米ドル円相場チャート(月足)
【米ドル円相場チャート(月足)】(株探ホームページより抜粋)

これからトヨタ自動車の株価がさらに上昇するのか、それとも2007年と同じように下落していくのかは、ひとえに将来の業績の見通し次第です。そしてトヨタ自動車の業績は、米ドル円相場の今後の見通しにも大きく影響されそうです。

2007年と今との違いは、米ドル円相場の今後の見通しとして、強いドル(=円安)が今後も継続しそうであるということがいえます。

アメリカの経済は現在、他のどの地域よりも強く、今年中に利上げがなされるであろうと予測されています。そう考えると、2007年とは異なり、円安傾向は今後も継続することが見込まれ、トヨタ自動車の業績も、大きくは崩れないであろうと考えられます。

もちろん、中国を始めとするアジア経済の減速、ヨーロッパのデフレ傾向、ギリシャ問題が未解決であることなど、リスク要因はいくつもありますので、今後もある程度株価が上下に振れることはあると思います。

しかし、総じて、トヨタ自動車の株価は、最高値を更新した後も、今後も上昇する可能性が高いとみてよいと考えます。目安としては、1万円を目指していくのではないかと思っています。





サイバーエージェント

サイバーエージェント(4751)の株価が高騰しています。

今日の終値は、前日比90円高6,770円。一時、昨年来高値となる6,920円を付けました。

サイバーエージェント株チャート(日足)

【サイバーエージェント株チャート(日足)】(GMOクリック証券ホームページより抜粋)

1月29日に発表された2015年9月期第1四半期決算において、サイバーエージェントは、四半期営業利益が前年同期比194%増125億円四半期純利益が前年同期比208%増64億円と発表しました。

この大幅増益の発表により、サイバーエージェント株の上昇にははずみがつき、このところ、一本調子で株価が上昇してきています。

サイバーエージェントの業績は、年によってブレはありますが、今季に関しては、かなりの成長が見込まれています。

サイバーエージェント業績推移
【サイバーエージェント業績推移】(GMOクリック証券ホームページより抜粋、出典は東洋経済会社四季報)

会社予想の今季の純利益(140億円)を前提とした予想PER30.3倍、四季報予想の純利益(160億円)を前提とした予想PER26.5倍です。また、今季の配当予想は1株50円で、予想配当利回り0.74%となっております。

サイバーエージェントは、インターネット広告としてスタートしましたが、近年のスマホ利用の増加を見越してスマホ関連事業に経営資源を集中したことが奏功しているようです。スマホ対応をしたコミュニティサイト「アメーバ」の事業や、スマホゲームを中心とするゲーム事業でも大きな利益を生んでいます。ベンチャー投資事業にも進出し、新規事業への資金提供、育成にも力を入れています。

ここのところの株高で、さすがに割安感はなくなってきた感があります。四季報情報では、来季2016年9月期は減益予想となっており、これを踏まえると、ここからさらに上昇していく根拠は少なくなってきたように思います。

ただ、日本株への資金流入が続く今の株高局面では、時価総額のそれほど大きくない同社(約4,280億円)の株価は、思いもかけず高騰する可能性もあり、安易な空売りは危険だと思います。

私は、昨年のNISA枠を使い、3.450円200株を購入しましたが、まさかこんな急激に株価が上昇するとは思っていませんでした。また、NISA枠とは別に、平均購入価格3,502円1,000株を保有していますが、そろそろ利益確定のタイミングを図りたいと思います。

比較的値動きの軽いサイバーエージェント株ですので、利益確定のタイミングも非常に難しいところがあります。とりあえず半分の500株程度を売却しようかと検討しているところです。





「知って得する税金の本」



「知って得する税金の本」(三笠書房・2014年)

今日読み終わりましたが、思っていた以上にためになる本でした。

今まで知っていそうで知らなかった税金に関する知識がコンパクトに詰まっています。

確定申告で得する各種控除、株などの金融商品に関する税制、不動産に関する各種税制及び特例、起業する場合の税務、そして相続税に関する基礎知識など、知っておけば役に立つ情報が満載でした。

特に自分が今まで知らなかったことを、以下にいくつか挙げてみます。

上場株式の配当による所得は、受け取る際に既に所得税15.315%地方税5%が源泉されているので、大口の株主でない限り確定申告を要しないが、確定申告する場合でも、源泉された通りの税率での分離課税で済ませられるほか、総合課税を選択することもできる(この場合は他の所得と合算して累進課税)。

を売却して得られた利益は、総合課税の対象となる「譲渡所得」であり、譲渡益から50万円特別控除を引いた額が譲渡所得となるが、所有期間が5年超長期総合譲渡所得の場合は、これをさらに2分の1にしたものが課税の対象となる。

贈与税基礎控除110万円は、何人から贈与を受けた場合でも、その合計額に対して110万円だけ適用される。

相続税の基礎となる財産の評価については、土地路線価を、建物固定資産税評価額を基準として算定する。

建物を他人に賃貸している場合、その建物の相続税評価額は、建物の固定資産税評価額から、借家権割合(原則30%)を差し引いたものになる。

土地相続税評価は、その土地を他人に賃貸(又は他人に地上権設定)している場合には、借地権割合(地域により90%~30%)を差し引いたものになる。土地の上に自分所有の建物を所有している場合には借地権割合を差し引くことはできないが、その建物を賃貸している場合には、土地の相続税評価額は、借地権割合×借家権割合を差し引いたものになる。

事業者でない個人であっても、外国から持ち込んだ商品を保税地域から引き取るときに、その引き取る課税貨物について消費税を納める義務がある。

上記以外にも、なるほどそうだったのかと思った税金の知識がたくさんあり、思いのほか良い本でした。単行本サイズで読みやすいので、通勤中に読みました。

税金には関心が高い方だと思っていますが、まだまだ知らないことがたくさんあると実感しました。





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KANEMOCHI TOSAN

Author:KANEMOCHI TOSAN
金持ち父さんを目指して日々勉強&実践に励む過程を記録したブログです。2014年9月9日にスタートしました!
目標は、働かずして旅行三昧できる億万長者になること。
株式投資・為替・不動産・保険・法律・税金・読書・旅行など、興味ある様々な分野について考えていること、実践したことを書き綴ります。

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