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「トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ」


「トランプ自伝-不動産王にビジネスを学ぶ」(ドナルド・J. トランプ著・2008年ちくま文庫)

今話題のトランプ時期大統領自らが記した自伝です。

これはなかなか面白かったです。

ドナルド・トランプのことを、今回の大統領選まではよく知らなかった人も多いと思います。私もその一人でした。大統領選挙でのトランプ氏の言動を見ているだけでは見えてこない、トランプ氏のこれまでのビジネスについて書かれています。

有名なニューヨークのトランプタワーができるまでのエピソード、カジノホテルを所有するに至った経緯、アメリカンフットボールのチームのオーナーになった話など、これまでの実際のビジネスにまつわる話が出てきます。

これらの話の中では、ビジネスを進める中でいろんな人と衝突した話や、他人の批判も出てきます。ビジネスのためには人との軋轢をいとわないトランプ氏のキャラクターがよく表れていると思います。

自分が世間から批判された件について、言い訳めいた自己弁護をしている場面も多くみられます。

一方で、ビジネスチャンスを逃さない目、タフさを持ち、交渉上手な一面もよくわかりました。

なるほどと思わされたトランプ氏のエピソードとして、トランプ氏が欲しいと思った不動産を買う交渉をしたときの話があります。交渉相手に対して価格を提示し、相手が断ったのですが、その後しばらく時間をおいてまた価格を提示し、また断られることを何度か繰り返すのですが、トランプ氏は、新たに価格を提示するたびに、価格を下げていったというのです。

普通、不動産が欲しければ、相手の希望する価格との差があれば、買い手はだんだん価格を上げていく方が普通だと思います。しかし、トランプ氏は、逆にどんどん価格を下げていきました。そのことにより、売り手は、交渉が長引くほど不利になると考え、より価格が引き下げられる前に、とトランプ氏の提示した価格に応じたというのです。

もちろんこのような交渉方法は、他に競合する買い手がいれば通用せず、買えずに終わってしまうことでしょう。このケースでは、買い手はほかにもいましたが、結局は資金調達などがうまくいかずに撤退し、なかなか売れなかったという事情がありました。

トランプ氏は、そのような売り手の事情を見透かして交渉に臨んだのだと思います。

相手にまず強烈な一撃を与えておいてひるませ、それから交渉するという手法も、トランプ氏が選挙戦中や当選後に、諸外国に対して強硬な主張を発信していることによく表れています。

トランプ氏は、日本に対しては駐留米軍の経費を全額負担しろと発言し、中国に対しても強硬な発言が目立ちますが、こうした発言は、今後の交渉を有利に進めるためのジャブのようなものと考えれば納得がいきます。

おそらく、実際に大統領になった後は、ある程度の落ち着きどころに着地することを考えているはずです。

トランプ関連本は選挙後にたくさん出版されていますが、それ以前のトランプ氏のビジネス経歴を知るには、一番いい本かもしれません。



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KANEMOCHI TOSAN

Author:KANEMOCHI TOSAN
金持ち父さんを目指して日々勉強&実践に励む過程を記録したブログです。2014年9月9日にスタートしました!
目標は、働かずして旅行三昧できる億万長者になること。
株式投資・為替・不動産・保険・法律・税金・読書・旅行など、興味ある様々な分野について考えていること、実践したことを書き綴ります。

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