楽天株の低迷

楽天(4755)の株価が低迷しています。

楽天株チャート(日足)
【楽天株チャート(日足)】(GMOクリック証券ウェブサイトから引用)

先日発表された2015年12月期の決算は、純利益が前年比37%減444億円という結果でした。

売上高に当たる売上収益19%増でしたが、買収したフランスのインターネット通販会社などの「のれん」の減損損失が響きました。

企業を買収する際には、その企業の純資産よりも大きい価格で株式を購入することがありますが、その場合、純資産を超過する部分を「のれん」として、買収を行った企業の資産に計上することになります。

この「のれん」は、日本の会計基準では、買収後、一定期間(20年以内)に均等分割して償却していくことになりますが、楽天が採用している国際財務報告基準(IFRS)では、のれんは自動的には償却されず、当初見込んだとおりの収益が減損テストにおいて実証できなければ、減損処理の対象となります。

日本会計基準では、純資産を上回る価格で企業を買収した場合、その後一定期間はのれんの償却を行うことになり、償却分は営業利益の押し下げ要因となります。一方、楽天が採用するIFRSでは、のれんは償却しないため、その分営業利益は減少することがありませんが、いざ減損処理をすると、一気にまとめて損失がやってくるということになるのです。

今回の減益決算は、本業での減益ではなく、減損処理によるものとはいえ、それはM&Aの成果が十分に表れていないことを意味します。

国内事業の頭打ちを見越して海外に売って出たのは良いですが、その海外でのM&Aがうまくいっていないというのは問題です。

楽天は、シンガポールの事業から撤退することも決めており、今後の戦略をどうしていくのかに注目が集まります。

もっとも、楽天カードなどの国内の金融事業は好調のようです。先日、楽天カードがANAのマイレージがたまるカードを新たに発行することになりました。

楽天で買い物をする場合に、100円で楽天スーパーポイントが1ポイントたまるコースと、200円でANAのマイルが1マイルたまるコースを選択できるカードのようです。




金融事業で好調なのはよいと思いますが、本業での成長が見えないと、株価はなかなか上がってこないのではないかと思います。

楽天の予想PER20倍前後と、必ずしも割安感はありません。配当利回り0.4%と、株主還元に積極的ではない点も、株価がなかなか上がってこない要因かもしれません。






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株価戻ってきましたね ポジション調整して下さいね(笑)

No title

会計王さん

コメントありがとうございます。
相場の流れが転換したように感じます。
これまで上がったように見せかけて反落するという動きが何度もあったので、慎重に様子を見ようと思います。
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KANEMOCHI TOSAN

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金持ち父さんを目指して日々勉強&実践に励む過程を記録したブログです。2014年9月9日にスタートしました!
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